南半球限界大学生ブログ

謎のモチベが湧いた時に書いてます

シェアハウスのトイレに閉じ込められた話

今日は今までの人生で一番詰んだと思ったし、体感生命危機の最高値を大幅に更新した。

 

  • 絶望

簡単にいうとトイレの内ドアノブが壊れ、内側から開く事ができなくなった。

トイレで用を足した後(ドアを閉めた後)に気付いた上に、スマホも持ってきておらず、ルームメイトも7時間後の真夜中に帰宅予定とかだったので3分くらいで大パニックになった。別に閉所恐怖症ではないのだが、長時間スマホもPCも本もなく便座の上に座ってぼーっとするしかない状態で7時間過ごす事があまりにも耐えがたく、時間経過も体感でしか分からない状態に気が狂いそうで仕方なかった。よって、助けを待機する選択肢は初期段階で排除された。

 

  • 対応策

すると、窓も泣くホコリだらけの換気扇しかないこのトイレで残る選択肢はドアを破壊する事のみとなる。手や足といった身体で直に体当たりといった事は避けたかったので(この数日後に単位がかかった期末テストを控えていたため、怪我をして支障を出したくなかった)、トイレ内にある便器掃除用のトイレブラシあるいはその容器を使用するか、ドアノブをもぎ取るかで迷った。

仮に道具を利用してもドアを破壊できなかった場合、トイレブラシやその容器をガンガンハンマー代わりに振り回してアレな汚れが飛び散ったままの狭い室内に長時間いたくなかった。そのためひとまずドアノブをもぎ取る事を選んだ。

 

  • 実行

この事件の元凶であるドアノブを以下のような姿勢と力のかけ方で数分くらい格闘した末にドアから剥がした。

 

ハンドルをもぎ取る時の体勢

 

 

その後はハンドル部分を右手に握りひたすらハンマーを扱う要領でドアに力いっぱい打ち込み続けた。するとドアにヒビが入り、そこを中心としてどんどんと穴を開け広げていく事に成功した。

 

なんとか脱出した後 外側から撮影

このハンドル部分を持って丸い部分をドアにひたすら叩きつけた

 

 

内側から撮影したドア

 

 

  • 感想

幸いにも穴から腕を通して外側のドアノブを押したら無事開いたので、この程度の穴で済んだ。外側からも空かなかったら更に時間をかけてこの穴を拡大していくしかないが、正直このサイズでも大分疲れたので本当に幸いである。

写真をよく見ると分かるのだが、このドア木製だと思ったら紙製の固いボードを丈夫に織り込んで作られたものだったので破壊しやすかった。全部木だったらこのハンドルだけで穴を開けるのは相当にしんどかったと思う。(おそらく費用削減とか、環境に良いとか、コスパとか、そういう理由で採用された素材のドアなんだろうけど、こうなるまで本当に木製だと思い込み続けてたし、特に悪い所もないドアだったので、作った人も採用した会社も頭いいなと感心した。) 

 

将来家を買うかどうかは分からないけど、仮に買うのなら屋内のドアはこんな感じで何かあった時に壊しやすい素材にしたい。紙なので破壊してると紙屑がめちゃくちゃ飛び散って掃除が大変かも?くらいのデメリットしかないと思う。

飛び散った紙くず これは内側だけど外側にはこの倍飛び散っていた

 

 

脱出した後にネットでググったら、

【誰でも出来る】トイレに閉じ込められたら「トイレットペーパーの芯」【プロ解説付】 - YouTube

こういう動画とか記事がヒットして驚いた。先に知ってたらドア壊さずに済んで、この後かかる費用もドアノブ交換だけで安く済んだのに…!って本気で悔しくなってガチで落ち込んだ。

でも実際に試してみたら、海外故にドアやドアノブの規格が違うせいか、こういう何かをドアの隙間に差し込む系統の方法が全く作用しなくてビビった。
自分のやり方の問題というよりかは、ほぼほぼ構造や規格の問題なので多分どうしようもないと思う。多分自分が今回とった方法が最良というか実質それしかなかったんだなと実感したら落ちてたメンタルは回復した。 

 

  • その後

ハンドルをドアに叩き続けていた右手は、最中は全く痛みを感じなかったが脱出後30分たったくらいからガンガン痛み出したため、興奮状態だとアドレナリンで痛みを感じなくなるって本当なんだなと知識を身体で実感した。火事場の馬鹿力とは言うもので、人生で一番力がでた瞬間だったと思う。  

そうとうパニックになっていた事と、精神的な上がり下がりの幅が大きかったために脱出した後もかなり長い時間落ち着かなくて、閉じ込められてた時と同じくらいその後も大分しんどい。温かいお茶を飲んだり、蜂蜜を溶かしたお湯を飲んだり、温かい肉うどんを作ってみたり、リラックスできるBGMを聞いたりと色々やったけど、普段なら結構効果的なのに今回は焼け石に水か、なんならそれ以下くらいの効果だった。

 

雑に作った鶏そぼろうどん

生姜炒めて鶏ひき肉そこに入れて、塩コショウと醤油と紹興酒で味をつける。

十分に火が通ったら鶏そぼろを皿に移して、鶏の油が残った鍋にお湯250㎖入れる。
そこに麺つゆ3倍濃縮を大匙4くらい入れた気がする。茹で上がったうどんをそこに投入して10~20秒煮込んだら皿に移してさっきのそぼろを上にかけて完成。

中華っぽい胃に優しいうどんができてかなり美味しかったのでまたリピートする。

 

 

 

こういう時はもうお風呂に入ってガッツリ寝るしかないのだと思う。

寝たら完全に回復して、今抱いてるこのパニックや精神疲労の残骸は大分消えているだろうと思うので、その前になんとか今日の事を書き記しておきたくて久々にこのブログを更新した。 

 

急性ストレス障害で倒れて病院運ばれたとか、パニック障害で云々みたいなの、知識としては知っていても経験や体感としては分からなかった。けど今回でその辺りの解像度は大分上がった気がする。

自分も最初に状況を理解した時から脱出がほぼ確定になるまでの間は頭に血が上りすぎて気絶しそうだと思いながらドアノブやドアを破壊していたし、誇張ではなく気を抜いたら気絶して倒れてたと思う。それくらいかなり辛くて苦しかったし、過呼吸気味になったのか息もしずらかった。

 

あと、子供がパニックを起こしたら優しく抱きしめて大丈夫だよと言ってあげましょうみたいな記事もあんまりピンと来てなかったんだけど今日ものすごくピンと来た。

もう子供といえる年齢はとっくに過ぎてしまったけれど、そんな感じの対応をされたらすごく落ち着いたり安心を感じれたんだろうなと思う。一度パニックになると自力で落ち着くのは中々難しくて、誰かに保証されてようやく地に足がつく気持ちになるのだろうなと思う。すごく母に会いたくなった。

 

  • P.S

自宅にいる時、便意の時はスマホを持っていくが尿意の時はスマホをほぼほぼもっていかないので、次からはどこだろうがなんだろうが絶対にスマホを携帯し続けようと決意した。皆も特に一人暮らしの人は気を付けて欲しい。

似たような経験をした人が、それ以降はトイレはドアでなくカーテンで仕切っているとツイートをしていたが正直かなり有りだと思った。 

 

ルームメイトがドアの修理会社を探してくれるそうだが、どうかそれまで外側のドアノブが壊れる事がありませんように。